ミツオの話

namaji2008-02-09

私のおじいちゃん=ミツオは、84歳になる。
小学校の時、いつも学校から帰るとミツオは一升瓶を片手に毎日テレビの前で
相撲をみていた。
‘ナイス スティック’というパンが好き。
これも毎日食べてた。
湯豆腐も好き。
これのおかげで家の晩御飯は1週間のうち3回位は湯豆腐。
でもいつの間にかミツオだけ湯豆腐になっていた。
昔、スズメバチに刺されたミツオ。
震えながら帰ってきた。
急いで医者を呼び、解毒の注射をうってもらい
しばらくしたら元気になってた。
人よりも生命力が強い。
ミツオは戦争というものを知っている。
戦時中、爆弾を背中に背負って敵の戦車を発見したら下にもぐって
自爆するという隊にいた。
運が良く、今健在。
ミツオはタバコが大好きだった。
今は無き家にあった金庫。
ミツオは毎日開ける。
子供心ながらに、後ろからこっそりのぞくと
中には物凄い勢いでミツオの大好きなタバコ「エコー」が
山積みになっていた。お金じゃ、なかった・・。
ミツオは祭り好き。
よく補導されていた。
そんなミツオを私は好きです。
今思うと不思議なことがある。
ミツオは毎日さらしを巻いていた。
長いさらしがいつも庭に干してあった。
あと、家にはミツオ専用の歯ブラシを
見たことがない。
ミツオサン、長生きしてね。